
3日目は朝から大阪に向かって走ることにしました。本当のところは次の日まで紀伊半島で遊んでいたかったのですが、天気予報によると大きな低気圧が西から近づいていて、翌日から2日ぐらいは雨になるとのことでした。
さすがに南紀の山の中を雨中走行するのも気が引けましたので、ちょっと名残惜しいのですが、この日にフェリーに乗り込むことにしました。
まずは熊野本宮林道を目指しました。川湯野営場(木魂の里)キャンプ場からR168に出て北上し、熊野本宮神社を通り過ぎて少し走ると、左手に熊野本宮林道への入り口があります。
熊野本宮林道は現在は全線舗装化されていますが、かつては紀伊半島を代表する林道のひとつでした。10年以上前のオフロード雑誌を読むと、よくこの林道が紹介されていたことを憶えています。今では残念ながらオフロードを楽しむことはできなくなりましたが、それでも熊野から龍神へと抜けるルートとしては便利なところがあるのです。
実は熊野から龍神を結ぶルートはR425があるのですが、この国道がとんでもなく細くて走りにくい道なのです。数年前にここを通ったのですが走るのにかなり苦労したので、どうせなら景色の良さそうな熊野本宮林道を走ろうと考えました。
熊野本宮林道も南紀の深い山の中を貫く道で、画像でみてわかるように、険しい斜面の中腹を縫って走っています。そのため片側は見上げる山腹。そして反対側は深い谷となっている区間がほとんどです。
その谷の深さがまた半端ではありません。どこもかしこも落差が数十mはあろうかというところです。一番高いところでは、100mは超していたのではないかと思います。
う〜ん、間違ってもこんなところではコースアウトしたくないと心底思うほどでした。
それと熊野本宮林道の三越峠の西辺りは、昔の熊野古道と一部が重なっています。そのため、ここらには熊野古道の跡があちこちに点在しています。
最も分かりやすいのは発心門王子のあたりだと思いますが、それ以外にもいろいろとあるようですね。時間があればもう少しゆっくりと見てまわりたかったのですが、今回のツーリングではこの発心門王子のあたりで少し休憩を取っただけでした。
三越峠を越えて、さらに熊野本宮林道を西に向かいました。
地形と林道への分岐点から冷水山のすぐ近くまで来ていたと思います。ちなみに熊野本宮林道に入ってこの辺りまで来るのに、ゆうに1時間半はかかっていたはずでした。
南紀の道々は、本当に時間が読めないところですね。マップでみるとほんの1ページぐらいの距離なのですが、クネクネと曲がりくねった道は予想を倍ぐらい越える時間がかかる場合が多いです。
だから、ここらを走る時は必ず時間に余裕をもって走りましょうね。でないと、あせりからいらぬトラブルを起こしたりしますから・・・・。
かく云う私も、実はこの熊野本宮林道でトラブルに会ってしまいました。
なんと林道のかなり奥まったところが、がけ崩れでしっかりと通行止めになってしまっていたのです。これには本当に困ってしまいました。
まあ下の画像を見ていただくとわかると思いますが、崩れた土砂は道路を十数mにわたって埋め尽くしていました。右は急な斜面ですし、左側はそれ以上に急峻な谷へと落ちる崖です。オフロードバイクとはいえ、どうやってもこの部分は通過できそうにはありませんでした。
まあ崖崩れは自然災害で自分のミスで起こしたトラブルでないにしろ、やっぱりイヤなことには間違いないですからね。
しかたないのでUターンして戻ることにしました。R168まで戻るにしろ、途中の林道でバイパスするにしろ、往復約3時間ぐらいのロスになります。
これでは今日の予定は、大幅な変更が必要となるのは必至でした。
ちなみに熊野本宮林道を戻る途中でわかったことなのですが、この崖崩れは起きてからまだそんなに時間が経っていなかったようでした。私が林道を戻るころに入れ違いで道路工事業者の人達がやってきて通行止めの看板を立てていたのです。どうりで、普段ならあるはずの通行止めの看板が1枚もなかったのです。おかしいなぁとは思っていたのですが、どうやら私は最悪のタイミングで林道に入ってしまったようです。
さらにここで思い出されたのが、途中で変な手の振り方をしてすれ違ったトラックのおじさん。私は単なる挨拶と思っていたのですが、実は通行止めを知らせようとしていたのですねぇ。う〜ん、もうちょっと注意深くしておけばよかったと、ちょっと後悔しました。
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[33] 熊野本宮林道 険しい山の間を縫って走る熊野本宮林道です。道に向かって右側にあたる、谷の深さが少しでも画像からわかるでしょうか? マップによるとスカイラインロードと書いてありますが、実際はルートの半分ぐらいがこんな感じの山の中腹を走るルートで、眺めはいまひとつというところが正直なところでした。 |
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[34] 崖崩れの現場 見事に土砂が道路を埋め尽くしていました。赤土の表面はだいぶ乾いていましたが、土砂崩れが起きてから1〜2日以内というところだったと思います。 この状況と私の腕では、さすがにここを走り抜けるのはとても無理というものでした。 |
熊野本宮林道が通行止めだったので、急遽本日の予定を立て直すことにしました。
朝の予定では龍神村から高野竜神スカイラインに入り、スカイライン途中の林道で少し遊んだ後、高野から和歌山へ抜ける予定でした。それでも時間的には少しタイトかなと感じていたのですが、ここで2〜3時間のロスはほぼ致命的です。何せフェリーの乗船時間に遅刻するわけにはいきませんから。
そこでここは思いきって反対に道をとり、田辺から海岸まわりで和歌山を目指すことにしました。なぜなら、地理的、距離的には海岸まわりの方が長いのですが、道が整備している分だけまだ時間が少しは読めるからです。ただ、渋滞という問題は残っているのですが・・・・・。
ルートの変更が決まれば、さっそく動くことにしました。この時は少しでも時間が惜しかったですからね。
熊野本宮林道をUターンして約30分ほど戻り、そこから東の川に沿って山を下る林道(名前があったのですが、忘れた)に入りました。しばらくは少しばっかり荒れ気味のオフが続いていましたが、やがてすぐに舗装路になりました。
ちなみにマップでは、この林道とR311の接点のトンネルを西日本一の不気味隧道なんて説明しています。でも実際はそんなことはなくて、今では真新しいコンクリートで固められた立派なトンネルになっています。さらにトンネルから北側数kmの林道も、しっかり舗装化されています。
不気味な隧道を期待して行っても、今は残念ながら期待外れになりますよ。
林道からR311に出ると、そこから田辺へと向かいました。このR311の熊野本宮−田辺の区間は、南紀にしては珍しく(ヾ(^^;))整備された国道で非常に快適に走ることができます。特に私が走った頃はまだお昼前ということで、渋滞もまったくなく、かなり快走することができました。
田辺市付近で白バイとすれ違ってちょっとヒヤリとしたものの(実は、少し速度オーバー気味だった・・・・・)、無事にR42に到着。そこから北上して和歌山へと向かいました。
R42はやはり少し混んでいました。特に田辺市街地では観光地ということで、どうしても車が多くなりました。まあそれでも少しばっかりすり抜けで、なんとか市街地を脱出。海岸線沿いに出る頃には、まあ車は連なっているものの、そこそこ快適に走れるようになりました。
しばらく景色のいいシーサイドラインを流した後、印南(いなみと読むらしい)から県道に入り、湯浅御坊道路の御坊インターへと抜けました。この裏道も結構よくって、車が少なく割と飛ばせます。さらに同じように御坊インターへ向かっている車もそこそこいるので、はじめは道に迷うかなと懸念したのですが、そんなこともなくインターへすんなり着けました。
御坊インターから湯浅御坊道路と海南湯浅道路を通って阪和自動車道へと。有料道路を通るのはいまひとつですが(しかも、ここは料金が割と高いし)、この時は後々のことを考えて時間をセーブするために、ちょっとお金を払うことにしました。
阪和自動車道、和歌山インターまで走り、ここで高速道路を降ります。そして標識と車の流れにしたがって、和歌山市内へと入りました。
さてここでなぜわざわざ和歌山市内に入ったかというと、そのお目当ては最近いろいろと話題の和歌山ラーメンを食べてみようと思ったからです。話題のひとつとしてもツーリングレポートのネタとしても、和歌山ラーメンは今回のツーリングからははずしたくなかったんですね。
まずはお店を探すために、基準となる和歌山駅に向かって走ります。と、駅近くの交差点で止まった時にふと前を見ると、一番有名な井出商店がありました。おやおやと思いましたね。
井出商店はTVチャンピオンで日本一になった店で、ここから和歌山ラーメンのブームが始まったお店です。そういう意味ではできればこのお店で食べておくべきなんでしょうが、なんとまあ、開店の1時間以上も前というのにすでに長蛇の列ができていました。う〜ん、さすがに全国規模での有名店です。
ちなみに、井出商店の開店時間はPM3:00からとなっています。
それでも待とうかなと考えたのですが、フェリーの時間も気になりますし(実は十分、余裕はあったのですが)、なによりも崖崩れに遭って以降思ったように物事が進んでないのにちょっと不安を感じていました。
それでここは井出商店はすっぱりあきらめ、雑誌であらかじめ調べていたもうひとつのお店に向かうことにしました。
そのお店は、和歌山駅から南に車で約10分弱のところにあるマルサンというお店です。雑誌によると、和歌山ラーメンの正統派、直球勝負と紹介されていたので、まあ和歌山ラーメン初体験にはちょうどいいお店かなと考えていました。
雑誌のわかりにくい地図とツーリングマップルを見比べながら、ようやくお目当てのマルサンを発見。ここももうかなりお昼過ぎだというのに、5、6人の行列が出来ていました。それでもまだ我慢できる範囲でしたし、さっそく私もバイクを歩道に停めて行列の最後に並びました。
行列に並んで約10分強もすると、私の順番がまわってきました。テーブルについて、さっそく正統派といわれる和歌山ラーメンを注文。ところで和歌山では、ほとんどのお店でメニューにはラーメンではなく中華そばと表記されています。このマルサンでも、ラーメンではなくって中華そばでしたね。
和歌山ラーメンは一言でいうと、醤油とんこつラーメンなんだそうです。私が食べた感想では、ダシのよくきいた醤油ラーメンというところでした。白濁トンコツに慣れている九州の人間にとっては、こってりさにちょっと物足りないかな感じです。
それでも関東のラーメンなどに比べたら、ダシはしっかり効いていましたし。人気のあるのもそれなりにわかる気はしました。でも・・・・・・、やっぱり私は白濁こってりトンコツの方が合っているようでした。ヾ(^^;
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[35] 中華そば専門店 マルサン 思っていたよりきれいなお店でした。中も外見と同じように、新しくてこざっぱりとしていました。カウンターとテーブルで、20人ぐらいは入れたと記憶しています。(ちょっと、曖昧) この写真はたまたま行列がない時にシャッターを押すことができましたが、私がいた間もお店の前の行列がなくなることがほとんどありませんでした。割と地元のお客さんが多いようで、そういう意味で本当に美味しいお店のひとつなのでしょう。 |
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[36] マルサンの中華そば 和歌山ラーメン(本当は、中華そばだね・・・)はご覧のように茶色く濁った色をしています。外見でかなりこってりしているかなと見えたのですが、思ったよりあっさりしていました。ダシはそこそこしっかりしていましたが。 後ろに写っているのは巻き寿司で、1本100円になっています。この巻き寿司もこのお店の人気商品のようで、ラーメンと一緒に食べている人もかなり見かけました。私はラーメンでほぼお腹が一杯になってしまったので、この巻き寿司は手を出しませんでしたが。 |
和歌山ラーメンもとりあえず堪能したことですし、いよいよ最終目的地の大阪、泉大津港に向かいます。
マルサンを出発したのが3時過ぎぐらいでした。意外と早い時間で出発できたので、早い便のフェリーを狙うこともできたのですが、そのためには少なくとも阪和自動車道を使わないといけませんでした。ただこの阪和自動車道は妙に内陸部を通っているため、これを使っても間に合うかどうか不安があったので、ここはフェリーを後の便にするつもりで下の道を走っていくことにしました。
まあここまでくれば、よほどの事がない限りフェリーに乗り遅れることはありませんから。
和歌山市内から来た道をそのまま和歌山インターまで戻り、さらにそこを突き抜けてR42で紀ノ川沿いに少し東へ進み、そこから県道をちょこちょこと走って県道64号に入りました。
この県道64号はツーリングマップルで紀州街道と書かれているぐらいですから、昔から大阪と和歌山を結ぶ主要な街道だったと思われます。阪和自動車道もこの区間では、県道64号と並行して走っていて、確かに和歌山と大阪を結ぶちょうどいいルートにあたります。そのためかここを通る自動車もかなりの数があるようでした。(ツーリングマップルには通行車両少ないと書いてあるけど・・・)
そしてその交通量の割には・・・・・、ここの道は細かったですね。区間の半分以上は1.5車線の幅しかありません。途中、工事なんかで片側車線の部分も何ヶ所かあり、思っていたよりも渋滞していました。これは思ってみなかった誤算でしたね。
う〜んできれば、もうちょっとここのルートは整備して欲しいところです。
なんとかかんとか苦労しながら県道64号を走り抜けて、R26に到着。ここからR26で泉大津へと目指したのですが、このR26でも大誤算。予想以上に・・・・、車が流れていました。(^^ゞ
むか〜し、昔。もう十数年前にこのR26を走った時に大渋滞に巻き込まれてしまった経験がありまして、今回もGW最中の夕方ということでかなりの渋滞に巻き込まれる覚悟でいたのです。都会の渋滞はバカにできませんから、1時間以上は渋滞で遅れるだろうと見込んでいたのですが、これが開けてびっくり、予想以上にすいすいと流れていってしまいました。あれあれ・・・。
車の量はそこそこあったのですが、なにせ阪南の幹線国道ですから片側3車線ありますし。なにより主要な交差点がほとんど立体交差になっていたので、車の流れがよかったんですねぇ。いやいや、さすがに十数年は経っていたわけです。
R26をスムーズに走ってしまったために、実はとんでもない時間に泉大津に着いてしまいました。私が到着した時に、ちょうどフェリーの早い便が出港していくところだったのです。なんと予定より2時間弱前に港に到着してしまったのです。
こんなことなら阪和自動車道を使って少し早く来ればよかったと思ったのも、後の祭り。しかたがないので、次の便まで3時間をゆっくり夕食でも食べに行って過ごすことになりました。
ちなみにこの時の夕食は、餃子の王将でした。やっぱり本場で味わう餃子の味はなかなかでしたね。ヽ(^。^)
![]() | [37] 今回のツーリングの相棒 まいどお馴染みですが、愛車のTT−R Raidです。今回の荷物はこんな感じでした。割とコンパクトにまとめられたと思います。 今回新しく防水バッグを購入したのですが、こいつが十分な容量があり、テント、椅子などを除くキャンプ道具の一式を入れてもまだ余裕があってなかなか重宝しました。ただ外側にポケットの類がひとつもないことが、唯一の不満なところではありますが。 この後、九州で雨に降られるのですが、この防水バッグはりっぱに雨を防いでくれたので、買ったのは正解だったなと思います。 |
泉大津では十分すぎるような余裕を持って、フェリーに乗り込みました。フェリーはGW終盤ということで下り便はお客も少なく、ゆっくりと身体を広げることができよかったです。まあ私は3日間のツーリングの疲れがありましたし、自販機で買ったビールを飲み干すとあっという間に夢の中へ。船中はほとんど寝て過ごしました。(あ、お風呂ぐらいは行ったかな・・・)
九州、新門司に到着してみると、外はかなりの雨でした。ツーリングの最後が雨というのはちょっと悲しいところもありますが、まあそれでも紀伊半島ではほとんど降られなかったので、これも我慢できる範囲というもの。
合羽を取り出し、約1時間の雨中走行。午前9時前に、小倉の自分の部屋に戻ってきました。
今回のツーリングも大事無く、無事に完走! ヽ(^o^)丿
